松尾芭蕉の全句 (987句)
俳句α(2008.12-09.01)
新年
秋の句 (全305句)
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雨の日や世間の秋を堺町  俳諧江戸広小路
延宝6年(1678)
見渡せば詠(なが)むれば見れば須磨の秋  芝肴
延宝7年(1679)
秋十年(ととせ)(かえっ)て江戸を指す故郷
野ざらし紀行 天和4・貞享元年(1684)
秋を経て蝶も嘗(な)めるや菊の露  笈日記
年次不詳
この松の実生(みば)へせし代や神の秋  かしまの記
貞享4年(1687)
刈りかけし田面(たづら)の鶴や里の秋  かしまの記
貞享4年(1687)
送られつ送りつ果ては木曽の秋  あら野
貞享5・元禄元年(1688)
秋涼し手毎にむけや瓜茄子(なすび)  おくのほそ道
元禄2年(1689)
寂しさや須磨に勝ちたる浜の秋  おくのほそ道
元禄2年(1689)
胡蝶にもならで秋ふる葉虫かな  をのが光
元禄2年(1689)
憂きわれをさびしがらせよ秋の寺  真蹟色紙
元禄4年(1691)
秋の色糠(ぬか)味噌壺もなかりけり  俳諧草庵集
元禄4年(1691)
秋に添うて行かばや末は小松川  陸奥衛
元禄5年(1692)
幾秋のせまりて芥子(けし)に隠れけり  翁草
元禄6年(1693)
風色やしどろに植ゑし庭の秋  三冊子
元禄7年(1694)
秋もはやぱらつく雨に月の形(なり)  笈日記
元禄7年(1694)
面白き秋の朝寝や亭主ぶり  笈日記
元禄7年(1694)
この秋は何で年よる雲に鳥  笈日記
元禄7年(1694)
何喰うて小家(こいえ)は秋の柳陰  茶のさうし
年次不詳
かれ朶(えだ)に鳥のとまりけり秋の暮  あら野
延宝8年(1680)
愚案(ぐあん)ずるに冥途もかくや秋の暮  俳諧向之岡
延宝8年(1680)
死にもせぬ旅寝の果てよ秋の暮  野ざらし紀行
天和4・(貞享元年(1684)
こちら向け我もさびしき秋の暮  笈日記
元禄3年(1690)
この道や行く人なしに秋の暮  其便
元禄7年(1694)
秋の夜を打ち崩したる話かな  猿雛・土芳宛書簡
元禄7年(1694)
秋来にけり耳をたづねて枕の風  六百番俳諧発句会
延宝5年(1677)
秋来(き)ぬと妻恋ふ星や鹿の革  江戸通町
延宝6年(1678)
張り抜きの猫も知るなり今朝の秋  知足伝来書留
延宝7年(1679)
初秋や海の青田の一(ひと)みどり  千鳥掛
貞享5・元禄元年(1688)
初秋や畳ながらの蚊帳(かや)の夜着(よぎ)  真蹟懐紙
元禄4年(1691)
文月や六日も常の夜には似ず  おくのほそ道
元禄2年(1689)
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