松尾芭蕉の全句 (987句)
俳句α(2008.12-09.01)
新年
新年の句  (全28句)
春立つや新年古き米五升  真蹟短冊
天和4・貞享元年(1684)
元日や思へばさびし秋の暮  真蹟短冊
天和3年(1683)
元日は田毎の日こそ恋しけれ  真蹟懐紙
元禄2年(1689)
(ああ)春々大ナル哉春と云々  俳諧向之岡
延宝8年(1680)
庭訓(ていきん)の往来誰が文庫より今朝の春
俳諧江戸広小路 延宝6年(1678)
誰やらが形に似たり今朝の春  続虚栗
貞享4年(1687)
天秤や京江戸かけて千代の春  俳諧当世男
延宝4年(1676)
二日にもぬかりはせじな花の春  笈の小文
貞享5年(1688)
(こも)を着て誰人(たれびと)います花の春  其袋
元禄3年(1690)
疑ふな潮(うしお)の花も浦の 春 いつを昔
元禄2年(1689)
甲比丹(かぴたん)もつくばはせけり君が春  江戸通町
延宝6年(1678)
発句なり松尾桃青宿の春  名古屋歳且板行之写
延宝7年(1679)
蓬莱に聞かばや伊勢の初便  すみだはら
元禄7年(1694)
門松やおもへば一夜三十年  六百番俳諧発句会
延宝5年(1677)
幾霜(いくしも)に心ばせをの松飾り  俳諧三ツ物揃
貞享3年(1686)
叡慮(えいりょ)にて賑ふ民の庭竈(にわかまど)  庭竈集
貞享5・元禄元年(1688)
大津絵の筆の始めは何仏  俳諧勧進牒
元禄4年(1691)
年は人にとらせていつも若夷(わかえびす)  千宜理記
寛文6年(1666)
山里は万歳遅し梅の花  真蹟懐紙
元禄4年(1691)
餅花(もちばな)やかざしにさせる嫁が君  堺絹
延宝年間(1673-1681)
子の日(び)しに都へ行かん友もがな  蕉翁句集
貞享2年(1685)
餅を夢に折り結ぶ歯朶(しだ)の草枕  真蹟短冊
延宝9・元和元年(1681)
誰が聟(むこ)ぞ歯朶に餅負ふ丑の年  野ざらし紀行
貞享2年(1685)
蒟蒻(こんにゃく)にけふは売り勝つ若菜かな  薦獅子集
元禄6年(1693)
古畑や薺(なずな)摘み行く男ども  あつめ句
貞享4年(1687)
四方(よも)に打つ薺はしどろもどろかな  続深川集
貞享年間(1684-1688)
一年(ひととせ)に一度摘まるる薺かな  泊船集
元禄7年(1694)
年々(としどし)や猿に着せたる猿の面  薦獅子集
元禄6年(1693)
新年
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