アメリカ人の日本感

　ペンステートはこの前の春学期に８２カ国から５００人の留学生を受け入れたそうです。
　カナダ（６２）、中国（８４）、インド（９７）、韓国（３９）、フィリピン（２０）、イラン（１９）、日本（１４）、・・・。

　「フジヤマ、ゲイシャ、ブシドウ、ハラキリ、・・・」、昔の話です。すでに日本は工業国。目に見えるもの、トランジスタ・ラジオ、テープレコーダー、レコード・プレイヤー、・・・。ほとんど日本製（ソニー、パナソニック、日立、アカイ、・・・）。バイク（ヤマハ、ホンダ、カワサキ）、カメラ、時計、・・・自動車までも。

　だから日本はかなりの評価を受けています。過大評価ではないかと思うくらい。
　そんなに日本の製品が優れているのでしょうか？値段は確かに安いようですが。
　カメラは断然日本ですが、KODAK のポラロイドも結構見かけると思えば、同じKODAKの製品がミノルタを凌駕して月へ運ばれたり、・・・。

　私たちのアメリカ感はどうでしょうか？
「ハシも満足に使えないほどブキッチョで、盲目的に東洋風にあこがれ、頭があまり緻密でもない・・・」
　どうやらこの逆が正解のようです。想像を超えた国です。単純に割り切れない。

　学校のすべての管理にコンピュータが機能しており、個々の管理者はタイプライターを駆使する秘書とのペアで、迅速に仕事をこなしています。
　予想以上。知らなかった。いまぼくの偽らざる印象です。　

アポロ１１号

７月１６日　打ち上げ
　　２０日夜、１０時５６分　月面着陸。アームストロング船長、月へ第一歩
　　２４日午後１時　地球へ帰還

　この歴史的な出来事を HUB というレクレーション・センターのカラーテレビに見入りました。
　アポロ１１号は当然成功する、期待もこめて全ての米国民の確信ではなかったでしょうか。テレビの前の約１００人の顔つきは、安心して何かショーを見ている感じ。見せ場の瞬間ごとに熱い拍手を送り、テレビから流される国歌に、全員起立して胸に手を当てて声を合わせる。ジンとさせるものがありました。
　不安そうな顔はどこにもない、スリルも味わっていない。

　１８日に、ニクソン大統領が「２１日（月）を祝日とする」と発表すると、３連休を楽しめると周囲がいっぺんに明るくなったようでした。

　アームストロング船長の月からのメッセージも素敵でしたね。

　That's one small step for a man, one giant leap for mankind.

　（アポロ１１号のスナップは、ここをクリック）

　ニューヨークタイムズは分厚い特集を組んで歴史的瞬間を伝えます。

１７日　Apollo 11, Man and the Moon
２１日　Men Land on Moon
２５日　Astronauts Back from Moon
８月３日　The Moon : A New Frontier

　広告も華やかです。
　ＣＢＳテレビはニューヨークタイムズを切り抜いて、「こんなのも、こんなのもある」と、冷やかし半分で伝えていました。
　広告それぞれが時代感覚を競い合って面白いのですが、ここでは１７日の特集に載った高島屋のをお伝えします。

　Takashimaya salutes the United States of America for its courage and dedication in making this century one of the outstanding periods in the history of man.

朗読：6' 48"