みなさん、お元気ですか。
昨年(1969年)6月にアメリカへ渡って1年、私の留学期間も終わりが近づきました。
ここでまとめを兼ねて、近況を報告します。
マクルーハンの「地球村」ではないですが、こちらの大きな話題はすでに皆さん、ご承知のことばかり。
したがって、私の報告は焦点を絞って、「大学と町の様子」ということにします。
なお、標題のペンステート(Penn State)は、私の留学先、ペンシルバニア州立大学のニックネームです。
ステート・カレッジ ( State College )
私の住む町ステート・カレッジ(State College)は、ペンシルバニア州の中央部で、州の東西に位置するフィラデルフィアとピッツバーグのほぼ中間に在ります。
字句どおりの学生町。人口4万人のうち、ペンステートの学生が2万5千人を占めています。
ですから町の動きはすべて学生が中心。町の行事の大半は学生によるものか、学生を対象にしたものですし、街並みの商店の最大のお客ももちろん学生。面白いことに、店の売子もレストランやバーのウエイターやウエイトレスも、映画館の切符係も、多くはパートタイムの学生です。
夏のステート・カレッジは驚くほど静かです。学生がいなくなるからです。寮もアパートもがら空き。
先生も町の人も歩調を合わせて長い休暇をとり、旅行に出かけます。ですからこの間は「夏期休業」が多く、当初町に着いたときは、あまりの閑散にびっくりしたものです。
(そのころのスナップはここをクリック)。
そして秋学期の開始とともに、学生も先生も町の人もみんな帰ってきて、ステート・カレッジは活気を取り戻します。
殆どの娯楽がキャンパスで満たされるせいか、町の娯楽施設は映画館とバーとチョットした遊技場くらいのものです。
映画館といえば、これ、おわかりですか?
G − GP − R − X − XXXX
(or Adult Only)
日本で云う、一般向から成人指定までの映画のランク付けです。
ステート・カレッジのバーは学生が対象です。
但し、入るためにはLCBカード(20歳以上の証明書)が必要です。ぼくもLCBでちょくちょく入りますが、ときどき20歳未満に見られて嫌になります。(29才なのに。)
ステート・カレッジのバーは日本のバーと雰囲気が違うばかりでなく、アメリカの一般的なバーとも全然様子が違うようです。
ゴーゴーバーから歌声喫茶まがいの店まで、すべてが学生で埋め尽くされ、彼らはコップ1杯30セントのビールで、歌ったり踊ったりダベッタリ、わが世の春です。
朗読: 5' 00"
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