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1970年1月 (Part 1)

1970.01
Part 1(現在地)
勉強の様子
Part 2
会話、旅、友
  

 先日はご家族様の愉快なクリスマスカードと貴重なお便り、ありがとうございました。

 春の新日鉄の誕生、その影響と当社の進むべき方向の問題、生産性についての山陽ショック、異動のこと、・・・、情報ほどうれしいものはありません。

 異動については2日夜帰ったとき、大同通信が来ていましたので、興味深く拝見しました。
 プロジェクト本部の設置、K事業部長の新任、Mさん、Oさん、Sさんの昇進について知りました。いよいよ私たちも責任を持って仕事に対処すべき時が来たと意を強くもし、身が引き締まります。

 冬休みは12月19日から約2週間、米国中央北部のミネソタ州で過ごしました。ミネアポリスと双子都市 (Twin City) のセントポールを訪れたわけです。

 セントポールには日本で長年お世話になった宣教師のスワンソン先生と、この夏知り合ったユージン・ウオルドさん・秀子さんご夫婦が住んでおり、クリスマス休暇をこの両家にご厄介になりました。

 記録的な雪で、1mにも及ぶ積雪です。凍った湖では子供たちがアイスホッケーを楽しんでいます。道路はひっきりなしに除雪ブルドーザーが通ります。

 スワンソン先生、ウオルドさん、両家のプランにより、半分ずつそれぞれのご家庭に滞在し、その間10軒以上のご家庭へ招かれたり、教会やコンサートに行ったり、まずはクリスマスを満喫しました。

 ステートカレッジからセントポールまでバスで片道30時間程度(40ドル)というかなりの距離ですが、行っただけの甲斐がありました。

 私の米国滞在も残り5ヶ月です。これまでのこと、少しご報告します。
      
背景は University Club (下宿先)
背景は University Club (下宿先)

勉強

 夏と秋2学期にわたってマーケティングと経営概論を取りました。
 講義内容は、一橋の太陽寺教授から「半年間はさっぱりわからんだろうな」と言われたとおりです。

 太陽寺順一先生は社会政策がご専門。剣道部長。

前列左、太陽寺先生、後列右、ぼく
前列左、太陽寺先生、後列右、ぼく

 酒も夜も、・・・何でも好き
 太陽寺ゼミでのぼくの卒論
「アメリカの労働組合と団体交渉」
卒論合格の条件
原稿用紙110枚以上、中身不問

 意外に感じるかもしれませんが、英語の専門用語でスピーディな授業についていくには多少時間がかかるわけです。

 毎日要求される読書量が50ページほど。次々と宿題に試験 (Quiz)。試験問題も当然ながら速読ができなければ、答を書く時間がありません。
 今後留学される方へのアドバイス、次のとおりです。

  1. ヒヤリング力
  2. 速読
  3. 専門用語は英語で
  4. 高校上級程度の数学、とくに微積分、確率、統計を復習して英語で覚えておくこと
  5. 基礎的なコンピュータの知識

 明日から冬学期です。マーケティングと経営概論に加えて、経営統計学に力を入れてみます。春学期は途中で帰国することになりますので、少し欲張るわけです。
 春学期はもっぱらゴルフに集中しようかとも思っています。懐が気がかりですが。

 総じて勉強の成果は”なし”でしょう。せめて、米国の学生がどんな生活をしてビジネス社会へ巣立っていくのか、見届けて帰るつもりです。

朗読: 6' 23"

 
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