Part1 出発〜二日目前半 Part3 コスモス園、一茶
Part2 魁夷美術館、善光寺 Part4 アラカルト
Part1 出発〜二日目前半
斑尾高原コスモス園の「ダリヤ・コーナー」にて
  妻の誕生日にあわせてきつくない旅を考えていた。できれば名所+温泉。
 伊豆の一碧湖4日間のツアーに決めかけたが、何しろ暑い! 9月に入ってなお猛暑が続いている。
 急きょ同じ案内書でこの旅を見つけた。
タングラム斑尾東急の
休日4日間
 斑尾(まだらお)高原の名は知っているが、長野県のどの辺り?
 図書館の旅行コーナーには、残念ながらずばりの案内誌は見当たらない。予習はトラピックスのリーフレットを読むにとどめ、インターネットで少し補足知識を得た。
 が、そこに一茶の故郷「柏原」があること、昨年秋シニア仲間で「信州北回廊四人旅」としゃれ込んだそのぐるりであること、小布施や湯田中がほんの近く……、確証なきままに旅立った。
初日 (9月26日、日)
 昨日から急に秋の天気になった。半袖スポーツシャツにジャケット姿で家を出る。
 東京駅12:24発、長野新幹線「あさま523」、新婚旅行以来縁のないグリーン車に乗る。ツアーだからよしとしても、1時間45分ではもったいないに尽きる。11月に予定しているモロッコへの空旅がこのような席であればと、変に悔しがった。
 長野駅が終点で、駅前で待機中のホテル送迎バスに乗り換える。田舎の家並み、田んぼ、リンゴ畑を左右に見ながら、約1時間で斑尾高原のホテル着。
 4時から1時間テニスを楽しめた。全天候型のプラスチックコートはボールがずいぶん弾んで、勘が狂った。妻は満足そうなので、文句は胸にとどめ、朗らかにつきあった。
 温泉に浸かって6時夕食。
 ホテル3階の和食レストラン「風車」にて。ビールで「ハッピーバースデー」の乾杯をして、地酒を少々。いつもはやめ口を言う妻もこの場はご機嫌だった。
 8時にはほろ酔い気分でベッドに入る。今夜の寝床寄席は三笑亭可楽とした。二番煎じ、文違い、親子酒……、ここまでは覚えている。
二日目 (9月27日、月)
 朝食が気に入った。ヨーグルトは自慢の自家製よりもうまい。柔らかくて上品な甘さ。プレーンで十分、ジャムで味付けなど野暮だった。
 ブルーベリーがボールに山盛りされている。三日間ともタンといただいた。アップルジュースの飲み心地も特筆に値する。
 最終日まで3日間、満足の朝食だった。
 本日は善光寺参りと東山魁夷(美術)館巡りに決めていた。
 10時に長野駅行きシャトルバスでホテルを出発。善光寺近くで下ろしてもらった。まずは腹ごしらえということで、早めの昼食はもちろん信州蕎麦(そば)
 門前街から仲見世通りに入る角(かど)っこの「大丸」に入る。創業3百年の老舗だそうだ。主人が手打ちの実演中だった。
 二人ともざる蕎麦とした。できたてをゆでて、ざるに盛って出される。その味わいは言わずもがなで、ぼくの舌にはこれまでのベスト3は間違いない。たまたまながら、いい店に入った。
 さていよいよ。
 運転手さんは、「もし3時のバスに間にあえば、帰りがけ戸隠神社に案内しますよ」と言っていた。
 善光寺本堂を右へ、東山魁夷館へ向かう。二日目昼からのあらましは次章に書く。
小話集第43話「斑尾高原4日間2010」
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