何といってもぼくの自慢は特製辛口カレーライス。月2~3度、この昼食はいまや妻もお気に入り。
ルーは市販品を使い、カレー用牛肉、玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、なす。まさにありきたりだが、心構えが違う。念を入れ、時間をかけ、味見を繰り返しながら、満足が頂点に達するまでおざなりを許さない。
何によらず以心伝心は人間同士だけに限らないと信じている。ぼくのカレーライスは自身の生き写しなのだ。
わがホームページ、あれこれ
趣味から生まれた産物がこの「中高年の元気!」。山仲間との出会いという幸運に恵まれて、左半身ハンデのリハビリで始まった山歩きと、NHK文化センター(東陽町教室)の好意による「シニアパソコン教室」講師就任が合体して、ホームページ制作を開始したのが20年前。
折しもデスクトップ・パソコンが一般家庭で使われ始め、IBMの「ホームページ・ビルダー」がワープロ「一太郎」や表計算の「ロータス1-2-3」とともに企業・個人を問わず注目され始めた頃だ。
ホームページ仕立ての山歩き写真集・紀行文がパソコン教室教材に役立った。
数年して、今度はホームページがぼくを紀行文・エッセイ・小説創作の世界に引きずり込む。
還暦(60才)を機に、会社を後進のヤナさん(Y氏)に譲ってから、妻との旅行が始まった。
とくに海外、1週間から10日間。旅ごとに紀行文に仕上げていく。国内もその後を追うようになった。
その間、数編の小説を物す。童話、自分史、学園史。
それらがいまや、「中高年の元気!」の強力メンバーだ。
「English Edition」広場
鋳鋼製鉄道クロッシング(通称、フロッグ=蛙)を世界市場へ。大いなる夢を託した20回近い海外への出張調査とデータの蓄積。その結果数年のニューヨーク駐在・フィールドサーベイ・拡販路線で、正夢直前と実感しかけたその時、45才にして脳梗塞で倒れる。悔し涙で幕となったが、高齢の今に至るも、力強い心の支えになっている。
還暦を経てから妻と10数回重ねた海外旅行が追い打ちをかけて、一連の体験がぼくを魅了するに至った先は、「日本の固有・異質な風土・文化の認識」だった。
そこで昔取った杵柄が鎌首をもたげる。仕事に欠かせなかった英語だ。
主として国内紀行文をベースにそれらの英訳をはじめ、「English Edition」広場を「中高年の元気!」に追加した。この広場をとおして国内外の数人との交遊も始まり、その貴重な諸々が、拙いながらもわが英文で追加されることになる。
参考までに、英文広場の概要を記しておく。()内は話の数。
国内紀行文の英訳 |
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最果て岬巡り(1)、北海道(2)、東北(5)、関東(8)、房総半島(6)、北陸・中部(5)、長野県(8)、近畿(3)、南紀熊野(9)、中国(3)、四国(1)、九州・沖縄(3) |
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海外紀行文の英訳 |
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スペイン・ポルトガル(2)、ベネルクス3ヶ国、インドネシア・バリ島、アメリカ、 |
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小説の英訳 |
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ピーチャン、ぼくの速玉時代、怪獣の棲む講堂物語 |
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エッセイの英訳 |
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今日この頃(2)、その他(4) |
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その他 |
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名演説で学ぶアメリカ、時事英語と和訳、英文日記、他 |
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Email Diary
わが国の英文紹介というあれほどの意欲も数年前に薄れた頃、英会話教室の一女性との英文メール交換が始まった。もう3年7ヶ月、旅行等で留守したり、互いの健康上の理由とか、よほどのことを除いて、欠かさず続いている。
いつしかぼくにとっては英文による日記になり、それが高じて、ぼくの日記のみを「Email Diary」として「English Edition」の一員とした。お陰で2014年の初夏以降であれば、自分の歩いた道を振り返ることができ、折々のぐるりの出来事も垣間見られる。まさに貴重な財産の一つで、彼女のたゆみない協力に感謝している。
「時事英語講座 (Current English Class」
前章でも紹介したが、一昨年の秋に、浦安国際センターの一室で「時事英語」というクラスが開講し、受講することにした。半年で15回、土曜日の午後、1回1時間半だ。講座の2日前に時事英文テキストがメールで届けられる。英米メディアによるまさにその時世界をにぎわしているトピックの速報である。
その都度テキストを和訳して講座に備えている。これを講座終了でサヨナラのポイ捨てではもったいないと、「English Edition」の一員としたのが「時事英語講座
(Current English Class」だ。この1月13日のクラスで、36トピックを数える。
「English Edition」記載の大半が自作和文の英訳なら、このコーナーは英文和訳、それも時事英語の。多少とも英語能力向上に役立ってくれることを期待している。
晩酌
30代にしてタバコを止められたのに。1日60本分胃に送り込んでいたタバコだった。
なのに、晩酌は止められない。近年酒席の機会が、自らの意思で激減し、H氏との月例会議が唯一の酒席。だから断酒しても不都合はないはず。
断酒はともかく、晩酌の価値はどれほどに? 確かにほろ酔いは1日の緊張をほぐしてくれ、夕食を楽しませ、快眠に誘ってくれる。二日酔いになるでもなし、体への過負担さえなければ。胃が重い、肝臓が重いと感じるほかに、時々頭がさえない。
そんな日は、デスクワークに身が入らず、肩こりを感じ、目のしょぼつきがひどい。医師はその原因を晩酌に特定しないが、ぼくの体感はそう伝えている。
止めりゃいいのに! そうなのだ。が、意志薄弱のぼくのこと。ほんの時々思いを貫くこともあるのだが。そのうちそうせざるを得なくなるか。
…………
ともあれ本年も1月半ば。来年の今頃までどんなエッセイのネタが待ち受けているか。まずは部屋から外に出なければ。