筑波への行き帰り、初夢もどきに酉年の去年一年、さらに数年前までの自分を振り返っていた。
喜寿(77才)を半年過ぎて、心身ともに衰えを感じている。
まずは体の健康をと、近所のスポーツクラブ通いは欠かさない。ストレッチ体操とソフトエアロなるトレーニングというよりは体ほぐし、都合1時間。週4日・午前中の日課だったが、いつの間にやら、月・金のみになってしまっている。それでも続けているだけまだましと、自らを慰めている次第。歩数計で1日1万歩を心がけていたのはいつの頃か。
気になっているのが、目のしょぼつき、鼻づまり、痰。後期高齢者につきものの症状だろうが、愉快ではない。
30年と少し前(1985年)、45才手前で脳梗塞を患った。それが機縁で3年後の48才にして、25年は勤務した大同特殊鋼にオサラバし、見通しなき起業。絵に描いた転落人生と思いきや、拾う神もあり、妻と子供達には迷惑をかけつつ、本人はスーダラ人生でここまで来た。
が、体にはそれなりの痕跡。左の足腰にハンデを感じている。回復かなわずとも、スポーツクラブが現状維持の命綱と心得ている。
旅行は、数年前まで国内・海外を問わず進んで楽しんだ。ほぼすべてが夫婦旅で、計画はぼくの役目だった。
写真集や紀行文にした旅行に限って、70才から今までを遡ってみると、……。
海外旅行 |
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2010年 |
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04月、台湾、5日間 |
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12月、モロッコ、10日間 |
2011年 |
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11月、バルト三国・ポーランド、12日間 |
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08月、上海・江南地方、8日間 |
2013年 |
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05月、ベネルクス3ヶ国、9日間 |
2014年 |
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06月、インドネシア・バリ島、6日間 |
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国内旅行 |
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2010年 |
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02月、真冬の北海道、3日間 |
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07月、鳴子温泉・尿前の関、4日間 |
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09月、斑尾高原、4日間 |
2011年 |
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04月、房総白浜、3日間 |
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04月、田沢湖高原、4日間 |
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05月、日本最果て岬巡り、11日間 |
2012年 |
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04月、萩と山陰、4日間 |
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05月、萩と山陰・山陽、3日間 |
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06月、高岡市・五箇山、5日間 |
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08月、群馬嬬恋村、3日間 |
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10月、那須高原、2日間 |
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11月、栃木県鹿沼、3日間 |
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12月、那須高原、2日間 |
2013年 |
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01月、安房小湊、3日間 |
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04月、出雲地方、4日間 |
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10月、奥能登・五箇山、3日間 |
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11月、登別・札幌、4日間 |
2014年 |
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01月、那須塩原、2日間 |
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02月、房総白浜・野島崎、3日間 |
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03月、琵琶湖・延暦寺・彦根城、3日間 |
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10月、鋸山・日本寺、2日間 |
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11月、沖縄本島、5日間 |
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12月、日光、2日間 |
2015年 |
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04月、高野山・姫路城・淡路島、3日間 |
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07月、別所温泉、3日間 |
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08月、土湯温泉、3日間 |
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09月、松島。瑞巌寺。五色沼、3日間 |
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11月、兼六園、永平寺、五箇山、3日間 |
2016年 |
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05月、松代・善光寺・飯山寺町、4日間 |
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11月、墓参の帰郷と南紀熊野、4日間 |
2017年 |
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03月、京都3日間 |
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05月、京都7日間 |
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11月、信州白骨温泉、4日間 |
国内は、一昨年から出不精が見え見えだ。昨年二度の京都旅行は英文京都紹介を意図しての旅だったから、それはそれとして。
海外はと見れば、もっと歴然。
2006年に大腸がんの手術で、しばらく自宅謹慎を余儀なくされたが、その1年余りを差し引けば、大手旅行社のツアーを利用して、2002年以降2013年5月までで都合年2回以上の夫婦旅とあいなっている。(上表では、2009年まで割愛)
中国、シンガポール(2度)、イタリア、タイ、香港、東欧諸国、ハワイ(2度)、スペイン・ポルトガル、ベトナム・カンボジア、フランス、エジプト・トルコ、中欧諸国、台湾、モロッコ、バルト3国・ポーランド、中国、ベネルクス3ヶ国。
それ以降は、バリ島(2014年6月)への小旅行を除いて、途絶えている。
それにしてもここ2,3年、旅行に代わる何かに没頭したのか、それとも他に何らかの理由?
一つ明らかなのは、5年前の2013年頃に、この「中高年の元気!」に新コーナーとして「English Edition」を加えたことだ。
いまその広場に目を通すと、自慢したくなるほどの分量で、ほぼすべてが自身の紀行文・エッセイ・小説の英訳である。往時の米国駐在や15年ほど前からの海外旅行の体験から、日本の固有風土と特異文化を身に感じ、その誇らしさを世界へ発信したい気持ちがつのった。
ともかく通じればよいのだとの一念で、2014年夏から一昨年暮まで、がむしゃらにこの作業に励んできた。更新履歴が証明している。
海外旅行が途絶えている一因は間違いなくこれによるし、国内旅行も、明らかに海外への発信目的に偏向してきている。
昨年春から2度の京都旅行でわが心の日本紹介は一応の打ち止めとした。意欲回復すれば、いずれさらなる追加に及ぶかもしれない。
本件ダブりを顧みず、第3章に一項設ける。
昨年は? 出不精にかまけてしまったか。なんのなんの、旅行なしだが、あり余る暇を決して持て余していない。
次章に吐露する。
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