Part1 再朗読完了
Part2 いままで
Part3 これから
 5年半前(2003年)の11月に「朗読奮闘記」というエッセイを書いた。冒頭の文章はこうだった。
 「中高年の元気!」が朗読付になった。といっても部分的で、諸種の事情によりインターネットにはまだアップしていない。CD-Rに焼き付けて楽しむ段階である。それを持ち歩いたり、気をよくして知り合いに差し上げたりしている。
 …………
 技術革新、とりわけインターネットの進歩は著しく、目まぐるしい。あの頃を振り返ると(といってもさほどの過去でもないが)、実年月がいかにもスローモーだ。変化はすい星の如く、時空を超えて飛んでいる。
 あのときプロバイダー(NTT)とのサイト契約枠は300メガバイト。それにインターネット接続契約先(JCOM)の無料枠100メガバイトが加算されて、都合400メガバイトが「中高年の元気!」に許されたホームページ枠だった。
 
 それがいま、ニフティ(Nifty)の一部門と、金額はほぼ同じで、4ギガバイトの契約を結んでいる。4,000メガバイト、5年前の10倍だ!
 費用はともあれ、なぜそれほど膨大な容量を必要としているのか。言うまでもなく、「朗読をインターネットを通して聴きたい、伝えたい」一心である。
 容量の問題、ダウンロード・スピードの問題……数年前までは考えられなかったことがクリアーされてきている。 さらなる進歩・革新をねだる部分もないではないが、ぼくにとっての懸案が一応の落着を得たいま、わが朗読付ホームページの「これまで、いま、これから」をまとめることにした。
Part1 再朗読完了

 その1ヶ月ほど前、2003年10月15日は、当時「中高年の元気!」に掲載中のエッセイや紀行文全てに朗読を終えた日だった。ただしこれはインターネットの次元ではなくて、自宅のパソコン、それも外付けハードディスク内でのこと。「中高年の元気!」全容量が799メガバイトに達したから、700メガバイトのCD-Rにすら収めることができなくなっていた。
 やむなく朗読部分を取捨選択して、持ち歩き用CD-Rにしたものだ。
 そのとき、「中高年の元気!」の構成は、こんな具合だった。

雑記帳 エッセイ、紀行文、小説 33話朗読付
山歩き 山の紀行文 47話朗読付
小話集 ショートエッセイ 23話朗読付
某日@某所 写真集  
南紀熊野紹介 故郷周辺の紹介  
古里三輪崎 故郷の紹介  
Penn State 留学の思い出 朗読検討中
26日間三人旅 米国横断旅行メモ  
精選江戸川柳 好みでピックアップ  
落語でヨイショ マクラ部分の聴き書き  
 録音様式「MP3」は昔も今も変わらないとして、録音品質には涙ぐましい倹約努力をした。それでも上表の全てをあわせると、容量800メガバイトになんなんとする。モノラル・最低品質のか細い音声がスピーカーから流れてくるのを、いら立ちと悲しみいっぱいで聴いたものだ。
 あれからいまに至る経緯は次章に譲り、すい星の飛ぶが如き技術進歩に支えられた現在の朗読状況をここでルポルタージュする。
 …………
 MP3用録音器具のICレコーダーは、昨年3月から三洋電機のボイスレコーダー「ICR-S340RM」を使っている。
 付属マイクをズームモード(モノラル、朗読向き)で取り付け、音質レベルはハイクオリティモード(HQ)……設定はそれだけだ。
 壊れた電気スタンドの脚部を工夫・利用して台座とし、予めホームページから印刷したその部分を読み台(というのかな?、にわか仕立ての書見台)に立てかける。その手前にICレコーダーをかように積み重ねた書籍に載せてこちらを向かせる。
 発声練習1分、予行演習数分のあと、やおらスイッチ・オン。「録音」モードにして、朗読本番開始。
 「雑記帳第52話 続・朗読奮闘記、Part1……」、の如し。
 最初の数行はなぜか気合いがいまいちだ。必ず数回やり直す。そして本当の本番。
 途中とちっても、余程のことでない限り、最後まで読み通す。喉がいがらっぽくなったら終わりだから、はじめる都度水ゴクリは欠かさない。
 一例をあげると、雑記帳第51話「シンガポール2009」。
 2月下旬に妻と5日間の旅をした、その紀行文だ。1ヶ月ほどで書き上げたそれは5章構成で、朗読を6つに区切っている。合計1時間7分だから、一区切り平均11分の朗読ということになる。
 とちり≠ヘいつになっても変わらない。よし≠ニしたとほぼ同じ長さをボツ≠ノしたはずだから、「シンガポール2009」の朗読に2時間は費やしている。一日で仕上げたかどうかは忘れたが、少なくとも一度は休憩を入れたはずだ。終わったときの気分壮快はいつものとおり。

 朗読の区切りの問題。
 一気に20分以上がいくつかあり、30分を超えたのもある。編集で切り貼り細工をするやり方を知らないから、やり直しをできるだけ少なくしようと、生活の知恵≠働かせていまの長さに至ったということだ。

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