Part1 再朗読完了 |
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その1ヶ月ほど前、2003年10月15日は、当時「中高年の元気!」に掲載中のエッセイや紀行文全てに朗読を終えた日だった。ただしこれはインターネットの次元ではなくて、自宅のパソコン、それも外付けハードディスク内でのこと。「中高年の元気!」全容量が799メガバイトに達したから、700メガバイトのCD-Rにすら収めることができなくなっていた。
やむなく朗読部分を取捨選択して、持ち歩き用CD-Rにしたものだ。
そのとき、「中高年の元気!」の構成は、こんな具合だった。
雑記帳 |
エッセイ、紀行文、小説 |
33話朗読付 |
山歩き |
山の紀行文 |
47話朗読付 |
小話集 |
ショートエッセイ |
23話朗読付 |
某日@某所 |
写真集 |
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南紀熊野紹介 |
故郷周辺の紹介 |
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古里三輪崎 |
故郷の紹介 |
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Penn State |
留学の思い出 |
朗読検討中 |
26日間三人旅 |
米国横断旅行メモ |
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精選江戸川柳 |
好みでピックアップ |
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落語でヨイショ |
マクラ部分の聴き書き |
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録音様式「MP3」は昔も今も変わらないとして、録音品質には涙ぐましい倹約努力をした。それでも上表の全てをあわせると、容量800メガバイトになんなんとする。モノラル・最低品質のか細い音声がスピーカーから流れてくるのを、いら立ちと悲しみいっぱいで聴いたものだ。 |
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あれからいまに至る経緯は次章に譲り、すい星の飛ぶが如き技術進歩に支えられた現在の朗読状況をここでルポルタージュする。
…………
MP3用録音器具のICレコーダーは、昨年3月から三洋電機のボイスレコーダー「ICR-S340RM」を使っている。
付属マイクをズームモード(モノラル、朗読向き)で取り付け、音質レベルはハイクオリティモード(HQ)……設定はそれだけだ。 |
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壊れた電気スタンドの脚部を工夫・利用して台座とし、予めホームページから印刷したその部分を読み台(というのかな?、にわか仕立ての書見台)に立てかける。その手前にICレコーダーをかように積み重ねた書籍に載せてこちらを向かせる。
発声練習1分、予行演習数分のあと、やおらスイッチ・オン。「録音」モードにして、朗読本番開始。
「雑記帳第52話 続・朗読奮闘記、Part1……」、の如し。
最初の数行はなぜか気合いがいまいちだ。必ず数回やり直す。そして本当の本番。
途中とちっても、余程のことでない限り、最後まで読み通す。喉がいがらっぽくなったら終わりだから、はじめる都度水ゴクリは欠かさない。 |
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一例をあげると、雑記帳第51話「シンガポール2009」。
2月下旬に妻と5日間の旅をした、その紀行文だ。1ヶ月ほどで書き上げたそれは5章構成で、朗読を6つに区切っている。合計1時間7分だから、一区切り平均11分の朗読ということになる。
とちり≠ヘいつになっても変わらない。よし≠ニしたとほぼ同じ長さをボツ≠ノしたはずだから、「シンガポール2009」の朗読に2時間は費やしている。一日で仕上げたかどうかは忘れたが、少なくとも一度は休憩を入れたはずだ。終わったときの気分壮快はいつものとおり。
朗読の区切りの問題。
一気に20分以上がいくつかあり、30分を超えたのもある。編集で切り貼り細工をするやり方を知らないから、やり直しをできるだけ少なくしようと、生活の知恵≠働かせていまの長さに至ったということだ。
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