Part1 出雲大社フォーゲル・パーク
Part2 足立美術館、松江城
Part3 玉造温泉、アラカルト
Part 2 4月5日(金)
足立美術館

 出雲巡り3日目(4月5日)。
 朝食終えて、宿の「紺家」から歩いてすぐそこ、玉湯川向こう岸沿いのホテル近くで、足立美術館の送迎バスに乗る。
 宍道湖南の松江市玉造温泉から安来市(やすぎし)の美術館までは、山陰道を東に向かって距離がある。1時間以上はかかったはずだ。

 …………
 アメリカの日本庭園専門誌「SUKIYA LIVING MAGAZINE (The Journal of Japanese Gardening)」は、国内900以上の候補地を選りすぐって、2003年から10年連続で、足立美術館の庭園を『庭園日本一』に選んでいる。因みに2位・桂離宮、3位・常磐ホテル。
 「枯山水庭」を中心とする5万坪の日本庭園だ。苔庭、池庭、白砂青松庭など、様々な庭園を見たということ。

 庭園は撮影が許されていたので、移動しながら、各庭園の名を意識しないままパチリパチリ。出来栄えは?
 20人ほどのスイス人をはじめ、外国からの観光客のほうが多いような気がした。

 館内は、横山大観の作品を中心に近代日本画の名作約1300点を収蔵。自然の山並みを借景した5万坪の日本庭園は、四季折々の表情を醸し出しているよし。河井寛次郎や北大路魯山人の作品を展示する陶芸館を併設。
 河井寛次郎(安来出身)の陶芸に魅せられた。思わぬ余得。魯山人の名は知っていたから、彼の作品に目を引かれながら、何気なく寛次郎のコーナーを通り過ぎて、ハッとした。振り返って足は寛次郎の作品に戻っている。今度はじっくり、まじまじと眺めた。
 本当に驚いたのだ。数点の作品ながら、ぼくを圧倒した。形、色彩、それだけではない。それで片付けられない何かが奥にありそうだ。足立美術館に来た甲斐があった。

 美術品は撮影禁止。いただいたパンフレットから数点スキャンして載せた(某日@某所「春の出雲地方4日間」Part3参照)。


松江城

 足立美術館見学後、JR安来駅で昼食をすませ、電車で松江へ。バスに乗り換えて松江城に着いた。
 「桜名所100選」のお城をこんな陽気好天で楽しめるなんて。

 お城を取り巻く公園では、花見客が群れ集ってそれぞれに春を謳歌している。もちろん花より団子、花見酒も。
 城内の急階段を上り下りし、各階をくまなく見て回った。台湾からの学生たちと仲良くなり、英語で会話を楽しんだ。
 城の詳細は管理事務所の資料を借りる。

望楼から城山公園を見る
重要文化財 松江城について
松江城山公園管理事務所資料
 松江城は千鳥城ともいい、全国に現存する12天守の一つで、天守の平面規模では2番目、高さでは3番目、古さでは4番目である。
 昭和10年に国宝に指定されたが、昭和25年文化財保護法の制定により「重要文化財」と改称された。
 慶長16年(1611)松江開府の祖・堀尾吉晴が5年の歳月をかけて完成した。
 天守は、付櫓を加えた複合天守で高さ30m、外観5重、内部は6階となっており、最上階は望楼式で、下見板張りの壁や狭間、石落としなど実践本位で安定感のある武骨な体裁に、桃山風の壮重雄大な姿を伝えている。
 城主は堀尾忠晴、京極忠高の後、徳川家康の孫にあたる松平直政が信州松本から移封され、以来、松平氏10代234年間にわたって出雲国を領した。
 明治の初め、全国の城は殆ど壊されたが、松江城の天守は地元の豪農勝部本右衛門、旧藩士高城権八ら有志の奔走によって山陰で唯一保存され、松江のシンボルとして親しまれている。
Part2 朗読 7分39秒
<Part1 Part3>
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Part3 玉造温泉、アラカルト
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