Part1
懇親会
Part2
二次会
 
 懇親会の席で、よせばいいのに、
「……カラオケ、楽しみ!」
 なんて、馬鹿な本音を吐露してしまった。

 椿山荘・本館に場所を変えて、本格的カラオケ会場に入る。
《さっき口が滑ったこと、忘れてくれていればいいが・・・》
 願望と不安、相半ばしながらビールでのどを潤し、「いざ」に備える。

 何番目かにやはりご指名があった。"狂った果実"をなんとかこなす。気をよくして、"恋の町札幌"。更にしゃしゃり出て、"錆びたナイフ"。もちろんすべて裕次郎だ。
 ぼくたちのあの頃は「裕次郎」だった。ぼくだって、授業をサボって"鷲と鷹"など見に行ったくらいだモン。

 みんな還暦を過ぎたいま、40数年前の母校で3年間、言葉を交わしたことのないものとも、名前も顔も思い出せないものとも、いつしか話がはずみ盛り上がっている。

「キミは鼻持ちならないガリ勉だったね!」
「キミがカラオケとはねえ・・・」
「考えられないワ、この変わりよう!」
「ネコかぶっていたのかねえ、それとも脳梗塞のせいなのかなあ?」
 嫌味も誉めもすべて耳に心地よい。もちろんぼくも考えられるすべての悪態をつく。

カラオケ会場
Oくん(左3)「トデイアドバルンインザスカイ・・♪♪」
Kさん(右3)「あなたが面白いの、よくわかる。それにしても?」
カラオケ会場
「苦労してるんだろ、いま!そんな顔してないけど」
Dくん(大手建築会社の社長)に水を向けると、
「だって、そんなに苦労してないもん」
爽(さわ)やかな彼、心強いのである。

カラオケ会場
Hさん「俳句のほうが上手なの・・、わたし♪♪」
Hくん「まんざらでもないよ、僕の顔もだけど・・」

カラオケ会場
横向いているUくん、「今日は無礼講だ、バリバリ行こう!」
(4年がかりで製紙会社の膨大な社史を完成)
メガネのMさん、「前の人、あんなだったかしら、ねえ??」


 夜も更けて8時過ぎ、係員にせかされて閉会。
 次回はIW君が幹事長で、場所は静岡近辺一泊になりそうだ。
 いつ? 楽しみである。

 蛇足ながら、「和歌山県立新宮高等学校 旧校歌」の歌詞を載せる。
 同期諸兄姉のみなさん、BGMに合せてカラオケの続きをどうぞ!! ( on off)

日よ照り輝け 晴れたり青空
われらは集いて 学べり学べり
新宮高校 輝けわが校
大いなりみくまの 九十九浦
群れ咲く浜木綿 その香も高し
緑よ輝け 晴れたり千穂が峰
われらは喜び 学べり学べり
新宮高校 輝けわが校
平和と自由と 朝に夕に
培う校風 その香も高し
潮よ輝け 晴れたりわたつみ
われらは競いて 学べり学べり
新宮高校 輝けわが校
希望ははてなし 若く清く
とどろく波の穂 その香も高し
 
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