|
|
|
一茶記念館「一茶」より |
|
小林一茶の500余句(16…27句) |
文政7年(62歳)-文政10年(65歳) |
|
みだ仏のみやげにとしを拾ふ哉 |
書簡 |
|
畠打(はたうち)や寝聳(ねそべつ)て見る加賀の守 |
文政句帖 |
|
昼の蚊やだまりこくつて後(うしろ)から |
文政句帖 |
|
山のはや心で月を出して見る |
文政句帖 |
|
旅の皺(しわ)御覧候(ごらんさふら)へばせお仏 |
文政句帖 |
|
えいやつと来て姥捨(おばすて)の雨見哉 |
書簡 |
|
じつとして馬に鼾(かが)るゝ蛙(かわず)哉 |
文政句帖 |
|
木の陰や蝶と休むも他生の縁 |
小娘の山路の案内(あない)しける、
一むら雨(さめ)のさと降りければ
文政句帖 |
|
百両の石にもまけぬつゝじ哉 |
文政句帖 |
|
形代(かたしろ)に赤(あ)けべゞきせる娘哉 |
文政句帖 |
|
我宿は朝霧昼霧夜霧哉 |
文政句帖 |
|
淋しさは飯をくふ也秋の風 |
文政句帖 |
|
子どもらや烏も交(まじ)る栗拾ひ |
文政句帖 |
|
うつくしや年暮(くれ)きりし夜の空 |
文政句帖 |
|
百福の始(はじま)るふいご始(はじめ)哉 |
文政句帖 |
|
善光寺やかけ念仏で明(あけ)の春 |
文政句帖 |
|
いたれりや仏の方より花衣 |
指月(しげつ)上人の
位階(いかい)上りけるを祝して
真蹟 |
|
笹の家はむまく寝入(ねいり)ぬ行々子(ぎょうぎょうし) |
真蹟 |
|
ぽつくりと死(しぬ)が上手な仏哉 |
文政九・十年句帖写 |
|
雁(かり)が菜ものけて置(おい)たぞ其(その)畑 |
文政九・十年句帖写 |
|
穀(こく)値段どかどか下(さが)るあつさ哉 |
文政九・十年句帖写 |
|
先祖代々と貧乏はだか哉 |
文政九・十年句帖写 |
|
焼(やけ)つりの一夜に直る青田哉 |
柏原大火事、閏(うるう)
六月朔日(ついたち)也
文政九・十年句帖写 |
|
やけ土のほかりほかりや蚤(のみ)さはぐ |
書簡 |
|
御(み)仏はさびしき盆とおぼすらん |
文政九・十年句帖写 |
|
花の影寝(ね)まじ未来が恐(おそろ)しき |
耕(たがやさ)ずして喰(くら)ひ、
織(おら)ずして着る体(てい)たらく、
今まで罰(ばち)のあたらぬもふしぎ也
文政九・十年句帖写 |
|
いがごてら都へ出たり丹波栗 |
文政九・十年句帖写 |
|
|
|
閉じる |