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一茶記念館「一茶」より |
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小林一茶の500余句(12…25句) |
文政2年(57歳) |
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目出度(めでた)さもちう位也おらが春 |
おらが春 |
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おれとして白眼(にらみ)くらする蛙(かわず)哉 |
独座(どくざ)
梅塵八番日記 |
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苦の娑婆(しゃば)や桜が咲(さけ)ばさいたとて |
梅塵八番日記 |
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陽炎(かげろう)や手に下駄はいて善光寺 |
八番日記 |
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馬迄もはたご泊りや春の雨 |
八番日記 |
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葎(むぐら)からあん(な)小蝶が生れけり |
八番日記 |
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なぐさみにわらをうつ也夏の月 |
八番日記 |
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おのが里仕廻(しま)ふてどこへ田うへ笠 |
身一ツすぐすとて女やもめの哀(あわれ)さは
八番日記 |
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さくらさくらと唄(うたは)れし老木(おいき)哉 |
八番日記 |
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花の陰あかの他人はなかりけり |
八番日記 |
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福の神やどらせ給ふぼたん哉 |
八番日記 |
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御仏(みほとけ)や寝てござつても花と銭 |
八番日記 |
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馬迄も萌黄(もえぎ)の蚊屋(かや)に寝たりけり |
八番日記 |
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せみなくやつくづく赤い風車 |
八番日記 |
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水風呂(すいぶろ)へ流し込(こん)だる清水哉 |
戸隠山 八番日記 |
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ままつ子や涼み仕事にわらたたき |
八番日記 |
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一人通ルと壁に書く秋の暮 |
八番日記 |
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米国(こめぐに)の上々(じょうじょう)吉の暑(あつさ)かな |
八番日記 |
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松のセミどこ迄鳴(ない)て昼になる |
八番日記 |
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母馬が番して呑(のま)す清水哉 |
八番日記 |
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明月や膳(ぜん)に這(はい)よる子があらば |
八番日記 |
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ことし米親(おや)と云(いう)字を拝みけり |
八番日記 |
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大栗は猿の薬礼(やくれい)と見へにけり |
薬師 八番日記 |
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はつ雁(かり)も泊(とま)るや恋の軽井沢 |
八番日記 |
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おやと云(いう)字を拝(おがむ)らんころもがえ |
八番日記 |
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