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一茶記念館「一茶」より |
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小林一茶の500余句(11…32句) |
文化15年・文政元年(56歳) |
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古郷はかすんで雪の降りにけり |
七番日記 |
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女衆に出し抜かれつつつむわかな |
おのれ老人なれば
七番日記 |
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どんど焼(やき)どんどゝ雪の降りにけり |
七番日記 |
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ちる花やお市小袖(いちこそで)の裾ではく |
しんぼ高台寺ハシュロボキヤ
入ラヌお市小袖の裾ではく
七番日記 |
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梅がゝよ湯の香よ外に三ヶの月 |
七番日記 |
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加賀どのゝ御先(おさき)をついと雉(きざす)哉 |
七番日記 |
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梅どこか二月の雪の二三尺 |
七番日記 |
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霞(かすむ)やら雪の降(ふる)やら古郷(こきょう)山 |
柏原遠望
七番日記 |
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西方(さいほう)は善光寺道のひがん哉 |
七番日記 |
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春風やからりとかはく流し元(もと) |
七番日記 |
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花の世は仏の身さへおや子哉 |
苅萱(かるかや)堂
七番日記 |
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花ちるや此(この)日は誰が往生(おうじょう)寺 |
七番日記 |
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花さくや伊達に加へし殻ぎせる |
七番日記 |
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評判の八重山桜あゝ老(おい)ぬ |
七番日記 |
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アラカンの鉢の中より雲雀(ひばり)哉 |
日本寺
七番日記 |
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開帳に逢ふや雀もおや子連 |
善光寺御堂
七番日記 |
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梅ばちの大挑灯(おおじょうちん)やかすみから |
加賀守(かみ)
七番日記 |
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春立(たつ)や弥太郎改(あらため)一茶坊 |
七番日記 |
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五月雨や線香立(たて)したばこ盆 |
七番日記 |
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としとへば片手出(だす)子や更衣(ころもがえ) |
七番日記 |
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蚤(のみ)の迹(あと)かぞへながらに添乳(そえぢ)かな |
七番日記 |
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柱事(はしらごと)などして遊ぶ藪蚊(やぶか)哉 |
七番日記 |
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木曽山に流(ながれ)入(いり)けり天の川 |
七番日記 |
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鬼の寝た穴よ朝から秋の暮 |
戸隠山
七番日記 |
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散(ちる)芒(すすき)寒く成つ(た)が目に見ゆる |
七番日記 |
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姨捨(おばすて)はあれに候(そうろ)とかゞし哉 |
七番日記 |
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はつ雪やイロハニホヘト習(ならう)声 |
七番日記 |
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夕不二(に)手をかけて鳴(なく)蛙哉 |
七番日記 |
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ひいき目に見てさへ寒き天窓(あたま)哉 |
自像
七番日記 |
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這へ笑へ二ツになるぞけさからは |
二ツ子にいふ
七番日記 |
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日本の外ヶ浜迄(まで)おち穂かな |
米穀下直(げじき)にて下々なんぎ
なるべしとはこと国の人うらやましからん
七番日記 |
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蝶とぶやしんらん松も知(しつ)た顔 |
書簡 |
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