01 02 03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16 17
一茶記念館「一茶」より
小林一茶の500余句(06…33句)
文化7年(48歳)-文化8年(49歳)
家なしも江戸の元日したりけり
七番日記
夕陰(ゆうかげ)や連(つれ)にはぐれてなく蛙(かわず)
七番日記
雪とけてクリクリしたる月よ哉
七番日記
とくかすめとくとくかすめ放ち(はな)
七番日記
花ちるや称名(しょうみょう)うなる寺の犬
七番日記
花ちるや権現様の御膝元(おひざもと)
七番日記
そよげそよげそよげわか竹今のうち
文化3-8年句日記写
下総(しもうさ)の四国巡りやかんこ鳥
文化3-8年句日記写
手枕や小言いうても来る螢
七番日記
古郷やよるも障(さわる)も茨(ばら)の花
村長(むらおさ)誰かれに逢ひて我家に入る。
きのふ心の占(うら)のごとく素湯(さゆ)一つ
とも云(いは)ざればそこそこにして出る。

七番日記
何事もなむあみだ仏(ぶつ)閑古鳥
七番日記
涼風や力一(いっ)ぱいきりぎりす
七番日記
下陰(したかげ)を捜(さが)してよぶや親の馬
七番日記
ちる木(こ)(の)葉渡世念仏(とせいねんぶつ)通りけり
七番日記
笹鳴(ささなき)も手持ぶさたの垣根哉
七番日記
はつ雪をいまいましいと夕(ゆうべ)
七番日記
はつ雪やそれは世にある人の事
七番日記
雪ちるや鳥もかまはぬ女郎花(おみなえし)
十七日題
七番日記
(ゆく)としや空の名残(なごり)を守谷迄(もりやまで)
二十三日西林寺に入(いる)
七番日記
(わが)春も上(じょう)々吉(きち)よ梅の花
七番日記
初空へさし出す獅子の首(かしら)
七番日記
陽炎(かげろう)(や)道灌(どうかん)どのの物見塚
七番日記
赤馬の鼻で吹きけり雀の子
七番日記
春風や牛に引(ひか)れて善光寺
七番日記
月花や四十九年のむだ歩き
七番日記
花の月のとちんぷんかんぷんのうき世哉
七番日記
ゆさゆさと春が行(ゆく)ぞよのべの草
七番日記
こんな夜は唐(から)のもあろか時鳥(ほととぎす)
盲三絃引画
七番日記
がりがりと竹かぢりかりきりぎりす
七番日記
秋の風一茶心に思ふやう
七番日記
木がらしや千代に八千代に大榎(えのき)
七番日記
冬木立むかしむかしの音す也
我春集
真間寺(ままでら)で斯(こ)う拾ひしよ散(ちる)紅葉
我春集
01 02 03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16 17
閉じる