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一茶記念館「一茶」より |
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小林一茶の500余句(03…24句) |
寛政10年(36歳)-享和3年5年(41歳)
1798-1803 |
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我もけさ清僧(せいそう)の部也(ぶなり)梅の花 |
さらば笠 |
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もたいなや昼寝して聞(きく)田うへ唄 |
書簡 |
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春鳥(うぐいす)や軒去らぬ事小一日 |
春興 |
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今さらに別(わかれ)ともなし春がすみ |
真蹟 |
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炉のはたやよべの笑ひがいとまごひ |
真蹟 |
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よい程の道のしめりや朝霞 |
庚申元除楽 |
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夏の雲朝からだるう見えにけり |
題葉集 |
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しばらくは湖(うみ)一ぱいの玉火哉 |
西国紀行書込 |
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古郷(こきょう)に似たる山をかぞへて月見哉 |
西国紀行書込 |
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我(われ)好(すき)で我(わが)する旅の寒(さむさ)哉 |
西国紀行書込 |
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道とふも遠慮がましき田植哉 |
西国紀行書込 |
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足元へいつ来(きた)りしよ蝸牛(かたつぶり) |
父の終焉日記 |
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寝すがたの蠅(はえ)追ふもけふがかぎり哉 |
父の終焉日記 |
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父ありて明(あけ)ぼの見たし青田原(あおたはら) |
父の終焉日記 |
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ひとりなは我(わが)星ならん天(の)川 |
享和2年句日記 |
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夏山や一足(ひとあし)づゝに海見ゆる |
享和句帖 |
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馬の子の故郷(こきょう)はなるゝ秋の雨 |
享和句帖 |
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夕桜家ある人はとくかへる |
享和句帖 |
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夏山の膏(あぶら)ぎつたる月よ哉 |
羔裘 享和句帖 |
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三度くふ旅もつたいないな時雨雲 |
けふ一かたげたらへざりしさへ、
かなしく思ひ侍るに、
古へ翁の漂白かゝる事日ごとなるべし
享和句帖 |
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ざぶりざぶりざぶり雨ふるかれの哉 |
享和句帖 |
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年已(すで)に暮れんとす也旅の空 |
既済(きさい) 享和句帖 |
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見かぎりし古郷(こきょう)の山の桜哉 |
享和句帖 |
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はいかいの地獄はそこか閑古鳥 |
享和句帖 |
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