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一茶記念館「一茶」より |
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小林一茶の500余句(02…29句) |
寛政6年(32歳)-寛政8年(34歳)
1794-1796 |
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初夢に古郷(ふるさと)を見て涙哉 |
寛政句帖 |
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雲のみね見越(みこし)々々て安蘇煙(あそけむり) |
寛政句帖 |
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猪(しし)追ふやすゝきを走る夜の声 |
寛政句帖 |
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朝霜に野鍛冶(のかじ)が散火(ちりび)走る哉 |
寛政句帖 |
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冬の月いよいよ伊与(いよ)の高根哉 |
寛政句帖 |
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元日やさらに旅宿とおもほへず |
西国紀行 |
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しづけしや春を三島のほかけ舟 |
西国紀行 |
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梅がゝ(香)をはるばる尋ね入野(いるの)哉 |
西国紀行 |
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帳(ちょう)閉(とず)る加勢もせずに旅寝とは |
西国紀行 |
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朧(おぼろ)々ふめば水也(なり)まよひ道 |
西国紀行 |
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月朧(おぼろ)よき門(かど)探り当(あて)たるぞ |
五井(ごせい)を尋ね当て、やすやすと宿りて
西国紀行 |
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門前や何万石の遠がすみ |
西国紀行 |
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正風(しょうふう)の三尊(さんぞん)みたり梅の宿 |
魚文(ぎょぶん)かたに、素堂・芭蕉翁、其角の
三幅対(さんぷくつい)のあれば、訪ふて拝す
西国紀行 |
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寝ころんで蝶泊(とま)らせる外(そと)湯哉 |
道後温泉の辺りにて
西国紀行 |
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遠山(とおやま)と見しは是也(これなり)花一木(ひとき) |
西国紀行 |
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拝上(おがみあぐ)頭(かしら)に花の雫かな |
西国紀行 |
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長閑(のどけし)や雨後の縄ばり庭雀 |
西国紀行 |
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楽書(らくがき)の一句拙し山ざくら |
西国紀行 |
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雨かすむ貴地(きじ)のあの山めづらしや |
西国紀行 |
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冥加(みょうが)あれや日本の花総鎮守 |
西国紀行 |
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塚の花にぬかづけや古郷(こきょう)なつかしや |
亡師の石頭(せきとう)を拝して
西国紀行 |
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散(ちり)松葉昔ながらの掃除番 |
西国紀行 |
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春風や順礼共(ども)がねり供養 |
西国紀行 |
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初蝉や人松陰をしたふ比(ころ) |
西国紀行 |
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雲折々適(たま)に青葉見ゆ玉手山 |
西国紀行 |
義仲寺(ぎちゅうじ)へいそぎ候(そうろう)はつしぐれ |
しぐれ会 |
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行(ゆき)戻り尋ね入野(いるの)の花見哉 |
真蹟 |
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人並(なみ)に畳のうえの月見哉 |
月の会 |
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正月の子供に成(なり)て見たき哉 |
樗堂俳諧集 |
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