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一茶記念館「一茶」より |
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小林一茶の500余句 (01…29句) |
天明7年(25歳)-寛政5年(31歳)
1787-1793 |
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是(これ)からも未(ま)だ幾(いく)かへりまつの花 |
真佐古 |
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木々おのおの名乗り出でたる木(こ)の芽哉(かな) |
俳諧千題集 |
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騒(さわが)しき世をおし祓(はらっ)て遅(おそ)桜 |
俳諧千題集 |
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三文が霞見にけり遠眼鏡 |
白日登湯台
霞の碑 |
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最(も)う一里翌(あす)を歩行(あるか)ん夏の月 |
霞の碑 |
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山寺や雪の底なる鐘の声 |
霞の碑 |
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青梅に手をかけて寝る蛙哉(かわずかな) |
寛政3年紀行 |
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蓮の花虱(しらみ)を捨(すつ)るばかり也(なり) |
寛政3年紀行 |
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茨(ばら)の花爰(ここ)をまたげと咲(さき)にけり |
寛政3年紀行 |
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陽炎(かげろう)やむつましげなるつかと塚 |
寛政3年紀行 |
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時鳥(ほととぎす)我身(わがみ)ばかりに降(ふる)雨か |
寛政3年紀行 |
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五月雨や夜もかくれぬ山の穴 |
妙義
寛政3年紀行 |
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五月雨や雪はいずこのしなの山 |
寛政3年紀行 |
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門(かど)の木も先(まづ)つつがなし夕涼み |
寛政3年紀行 |
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剃捨(そりすて)て花見の真似やひのき笠 |
首途(かどで)の時薙髪(ちはつ)して
寛政句帖 |
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通し給へ蚊蠅(かはえ)の如き僧一人 |
寛政句帖 |
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しづかさや湖水の底の雪のみね |
寛政句帖 |
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塔ばかり見へて東寺は夏木立 |
寛政句帖 |
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負角力(まけずもう)其(その)子の親も見て居るか |
寛政句帖 |
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ひつぢ田や青みにうつる薄(うす)氷 |
寛政句帖 |
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君が世や旅にしあれど筍(け)の雑煮 |
寛政句帖 |
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里の子が枝川作る雪解(ゆきげ)哉 |
寛政句帖 |
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雪に鳥人間海に遊ぶ日ぞ |
寛政句帖 |
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君が世や茂りの下の耶蘇仏(やそぼとけ) |
寛政句帖 |
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蚊を焼くや紙燭(しそく)にうつる妹(いも)が顔 |
寛政句帖 |
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秋の夜や旅の男の針仕事 |
寛政句帖 |
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安(阿)蘇(あそ)一見急ぎ候やがて神無月 |
寛政句帖 |
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君が世やから人も来て年ごもり |
長崎
寛政句帖 |
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思ふ人の側(そば)へ割込(わりこ)む巨燵(こたつ)哉 |
思恋
寛政句帖 |
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